お大学選手権 Final LIV

アサシンズ 21‐20 グリフィンズ

似て蝶

  • アサシンズ#2堀越康介君
  • オードリー春日

例年になく力の接近した、いや力を接近させたアサシンズながら、スコア上は辛くもグリフィンズを退ける。

グリフィンズ#10堀米君

表層的には堀米君のキック失敗(2G 1PG)が痛い。どれか一本を決めていれば……

キッカーの仕事はもちろんキックによる得点を獲ることが本義であるが、それ以上に相手に自陣での安易な反則を抑止することが重要である。トライの5点に比べればわずかであるが、キックという遅効性の猛毒は確実に敵手を蝕む。相手のDFを制約し、味方のOFの選択肢を増やすからだ。一人のスーパーブーツの存在がチームのトライ数増に寄与していると小生は確信している。だがいずれにしても外していては話にならない。

もし堀米君が好調なら、アサシンズDFは反則をせずにグリフィンズOFをしのがねばならず、グリフィンズももっと余裕を持ってOFができたのではなかろうか。

グリフィンズは接戦を落としたのではなく、アサシンズに完勝する好機を逸したと思われる。

レフェリー・ローゼン麻生氏

概観

サンゴリアヌスが絡まないと公平な笛になるんだな。犬不忠あたりに適用する異常に厳格な笛ではなく、アヌスに適用するオフザゲート不問、ノットストレート黙認の笛だが、アサシンズにもグリフィンズにも等しく適用している。イコールコンディションなので問題はないと考える。

しかし学生さんはまじめやねえ。前半中盤までは律儀にゲートから入っているぞ。

どちらが早く気付いたかは定かではないが、先鞭をつけたことからアサシンズのようである。ゲートからではないがまあ後ろからと言える位置から密集に入り、既成事実を積み上げながら徐々に露骨になっていった。グリフィンズもそれに追随し、前半終了までには遜色ないレベルに達している。

そして後半になるとオフサイドの選手が戻る途中で密集参加の事例が目立つようになってきた。さすがに教育上問題ではないかと心配になるが、とりあえずはイコールコンディションである。教育上の心配とは、アヌスに入団する学生さんばかりではないだろうからだ。アヌスに入団が決まっている者や入団を希望している者について小生が心配する義理はない。

さすがにハーフタイムにジミーから何か言われたようだけど、前半に積み上がった既成事実はいかんともしがたかったようで、ラインアウトのスローインについて数回厳格な笛を試みただけだったな。

イエローカード×2

二枚のイエローカードは妥当と考えるが、違和感もぬぐえない。

アサシンズ#14木村君(前半8分)はボールを競れていないから結果責任を問われるのは当然だが、理由がボールを見ずにジャンプし競ったこととはちょっと無理ゲーすぎないかい? リターナーでさえ常時ボールを視野に入れているわけではないのに、チェイサーにそれを要求するのかあ。ボールを見ている選手を見てボールの位置を推測するのがご法度となると、チェイサーはヘッドアップどころかのけぞったまま競らなきゃならないよ。たぶん頸やってジャンクになるよ。

そもそものけぞるとはローゼンのレフェリングに対するわれわれの反応であって、ローゼンがプレイヤーに要求すべき体勢ではない。

レフェリーが物理法則や生物学的・医学的・生理学的制約にまったく無頓着なのは今日に始まったわけじゃない。もちろんローゼンだけの問題でもない。この判例から「チェイサーは常にボールを見ながらジャンプし競る必要がある」といった誤った結論に飛びつくレフェリーがどれだけ湧いて出るかわからぬし、レフェリーの多くが教員であることを考えると近い将来重篤な事故の発生が危惧される。

アサシンズ#2堀越君(後半42分)は単純なビックリである。へえローゼンってハンドという反則があること知ってたんだあ。あー偉い偉い。

似て蝶ではないけれど

アサシンズ小畑君、犬不忠小川君には同類項の香りがする。共通するのは「いまここでコレキメたらカッコいい」がプレイ選択の基準になっていると見受けられること。

これはアサシンズ10連覇の最初の障壁だろうか、それとも最後の障壁だろうか。