Top League 2014 Week 10 (2014-12-13/14)

アヌス 32‐16 犬不忠 (2014-12-13)

八百長だな。

いつになく美しいラグビーを指向する犬不忠、かえってアヌスは守りやすくなっているものの、いつもの泥臭いラグビーは封印する。ああそうか、事務所野郎のゴロ槻卓レフェリー対策か。いつ因縁つけられるかわからんから敢えてボールが見える状況下での試合をしてみせているわけだ。

しかし、そうした努力を嘲う笛が続く。TMOもグルで、アヌス#14虫靏君のトライを認めてからスローフォワードの証拠画像を公開するとか、どれだけラグビー競技を凌辱すれば満足するのか。

犬不忠#12ステイン君の正面左54 mPG成功ぐらいしか明るい話題がない。

目下シーズンワーストの試合。

EDラグビーの限界

鳴り物入りで来日し、当時世界最先端の戦術とされていた、いわゆるシェイプとやらをサンゴリアヌスにもたらした。

アヌスに導入されたいわゆるシェイプとやらについて、小生はあまりよく知らない。布陣を見れば、余剰FWをBKラインの前にランダムに配置し、パスターゲットを左右方向のみならず奥行き方向にも分散させるもののようである。原理的にはキャバルリーチャージに縦深性を持たせたもの(ただしPK/FKではなく、二次以降のOFで用いる)なのか。

この時点で疑問がわく。キャバルリーチャージはノーボールタックルを誘発させる危険な行為なので禁じ手とされているのだが、この反則は

  1. PK/FKを起点とするパスOFで
  2. パスターゲットが横一列に並んで突進する

という要件を満たすことで成立する形式犯なのか、それともノーボールタックルの温床となる実質犯なのか。

そして陣形そのものが持つ縦深性はデコイ規制との相性が悪い。自分より後ろのパスターゲットが選択された場合、自分はオフサイドの位置にあり、

  1. DF行動を妨げてはならず
  2. 自分のすぐ後ろにおける味方選手の行動も制約される。たとえば
    • ターゲットがパスを受ける
    • ボールキャリアが走り込む
    など

お呼びでない? お呼びでない……こりゃまた失礼!とすごすご引き下がらずを得ないであろう。まあクレージーキャッツもドリフターズも知らない民族が考えそうなことだわな。

いわゆるシェイプとやらが合法的なプレイであるのなら、カンペイやGWも解禁されねばならない。こうしたいわゆるシェイプとやらにまつわる疑問を数名のレフェリーに直接質問してきたが、各氏とも明快な回答を持っていなかった。

競技規則により禁止されるであろうことが明瞭になった時点でいわゆるシェイプとやらについての研究を打ち切った小生の理解が不充分であることは否めないが、もとより小生の興味は戦略レベルにあり、個々の戦術については原理や概念を把握できればよいと考えている。

ここまではいわゆるシェイプとやらの原型であり、これでも非常に問題があるのだが、さらにサンゴリアヌス風にアレンジされトップリーグで供されているものはユニオンラグビーの思想と鋭く対立する。

いわゆるシェイプとやらのアヌス風においては、デコイとなったFWが積極的にDFをハードホールドする。篠塚君とか真壁君とか降道君とかだな。むしろアメリカンフットボールのOL(オフェンスラインメン)がやりそうなことである。いや、同じことをしている。

アメリカンフットボールでは浸透しようとするDL(ディフェンスラインメン)およびMLB/ILB(ミドルラインバッカー/インサイドラインバッカー)をOLが阻止することにより、ポケットと呼ばれる無風地帯を作る。ここでQBが戦術を遂行する。

サンゴリアヌスも降道君や真壁君がDFを妨害し、ポケットで細かくパス交換を行なっている。どれだけ意味があるかわからないが、あれだけ細かくパス交換を行なうためには前方でDFを妨害しなければならないだろうよ。問題なのは、その妨害がオフサイドの位置にある選手により意図的になされていることである。

この件についても、ここ数年何名かのレフェリーに質問してきたが、いわゆるシェイプとやらのアヌス風がペナライズされずにいるか納得できる回答は得られなかった。えっ、そんなことがあったんですか。事実とすれば大変なことですが、試合中見落としちゃったんですね。お恥ずかしい。以後気を付けますよ 他球団が行なうはるかに無邪気な行為に対しては容赦なくカードが出るが、サンゴリアヌスに対してはお咎めなし。つまり不用意な質問でより事態を悪化させてしまったのだ。

いわゆるシェイプとやらはEDがアヌスのヘッドコーチに就任した時点では世界の最先端の戦術であった。それから数年が経つ。世界の戦術家はその対処方法を模索し、試行の中からより効果的なメソッドを確立したことと推察する。RWC2015では周回遅れの戦術であることが明らかになるかもしれない。

ENGがエリスカップを手にしてから、

  1. パスターゲットを予測させない
  2. 各パスターゲットの走行コースが大きく異なる
  3. 有力なパスターゲットは途中で走行コースを大きく変える

という精神のOFを繰り返せば確実にゲインできることが明らかになった。これは

  • ボールが動いているときにDFにマークの受け渡しを強いる

ことである。

もう一つのトレンドは

  • レフェリングの後進性を前提とした戦術構築

である。いわゆるシェイプとやらはむしろこちらに属するものであろう。

いわゆるシェイプとやらのアヌス風はレフェリーソサエティもしくは協会主導の八百長あってのものである。次期代表監督が率いるクラブがタイトル総なめという快挙を成し遂げたが、クリーンなラグビーとはお世辞にも言えなかった。ご祝儀シーズンとしか呼べぬ一年が代表の強化やラグビー人気の拡大にどれだけ貢献しただろうか。そして、いわゆるシェイプとやらのアヌス風に精通した選手が、世界と戦わねばならぬナショナルチームの一員として有用だろうか。

もしこれからいわゆるシェイプとやらを導入しようと考えている球団があるのなら考え直すべきである。とりわけFWに顕著であるが、乱れたパスに対する執着心が薄まる傾向があるからだ。ボールキャリアになってペネトレートするかデコイとなって妨害工作に走るかは、大まかな傾向や方針があるとしても、ボールが来るまで確定しない。胸元に来ないボールを無理に捕球することで誰かの絶好球を台無しにしてしまうことを学習した選手が、別の局面で遮二無二ボールを確保しようとできるとお考えなら大きな間違いである。それほどの選手なら強豪クラブ――あなたよりはるかに有能なコーチを擁する――に獲得されているはずで、あなたの球団――周回遅れの戦術をこれから導入しようとするコーチを飼っているような――にいるわけがない。

サッカー界からの提言

スペースにボールを運ぶと有利になるのはすべてのフットボール競技に共通しているし、フットボールから派生した(と考えられている/いた)競技やこれらをもとにルールが整備された競技もまたそうである。その手段はいろいろあり、なにもパスに限定する必要はあるまい。なにをいまさら、という感は禁じ得ない。

サッカー界に範を求めるのであれば、八百長と対峙する姿勢に尽きるんじゃねえの? JFAにはないみたいだけどさ。

旧エネループ 29‐27 顔ベルコ (2014-12-13)

24点差を守れなかったのは、#15井口君の余計な行動と、用兵上の誤算、あまりにそつのなさすぎる得点方法に起因する、と見る。

対人競技においては、相手の戦意をくじくことが勝利を確定することが多い。得点を積み上げることで間接的に戦意を喪失させることもあるし、もっと直接的な方法もある。勝利を確信した側が最後の最後で致命的なエラーを起こして敗退することはままあるが、敗北を容認した側が逆転勝利を収めることはまずない。大逆転の好機に気づかなかったり、隙を突くだけの気力もないのが敗北を容認した状態であるから。

振り返って顔ベルコの得点経過をみると、あまりにも試合巧者すぎる。得点以外のダメージが残らないほど鮮やかだったなあ。そして、得点差により間接的に旧エネループの戦意を喪失させるには不足であった。旧エネループは前半2回のPG試行で3点を挙げている。エリアマネジメントに徹する手堅いイメージがあるものの、本質的には決定力のあるチームである。40分で4ポゼッション差……試合の流れや雰囲気もあるが、射程圏内とは言えないものの、絶望するには早すぎる。

以上を背景とすれば、遠景として顔ベルコ#5ベッカー208君の降板がある。理由は不明。尋ねても真相をぺらぺら答えるわけはないので臆測をたくましくするほかない。大方リザーブメンバーと外人枠の関係だろう。#12ウィング君(アジア枠)に何らかの故障が発生し、#22正面君ではなく#23アンダーソン君(外人枠)を投入せざるを得なくなった。#13フーリー君(外人枠)を降板させると正面君投入が必須となり、当初の条件を満たさない。したがってベッカー208君(外人枠)降板ということなんだろうなあ。

ベッカー208君の後継に起用された#20鈴木君については事前の印象は薄い。いや皆無だ。しかし、これほどの大役を任されるのであれば、それなりの理解があってしかるべきであろう。後半9分、鈴木君は不要不急のパーソナルファウルを犯しシンビンとなる。ベッカー208君の不在は、その後継のシンビンという次悪の形で実現した。

これも決定的な要因とは言えぬ。モメンタムが旧エネループに帰する決定的な場面こそが近景として現れるであろう。

後半18分、旧エネループ#2堀江君が左中間でインゴールに入り、ゴール真裏でグラウンディングしようというときに顔ベルコ#15井口君がショルダーチャージ! この行為には悪意以外の要素を感じることができない。あるとすれば害意か殺意であろうが、どちらにしても悪意に包含されよう。

生観戦時はトライ直後の堀江君に対するアンネセサリーラフネスに見えたが、録画を確認したところ空中の選手に対するショルダーチャージであった。

アメリカンフットボールでは、本人の退場はあるかどうか微妙だが、次のKOは15 yd下げられるであろう。

ラグビーフットボールの場合、第22条17項(c)の規定により、顔ベルコがKOを行なうはずだった位置で旧エネループにPKを与えることになっている。しかしピザ野郎は顔ベルコに通常のKOをさせている。レフェリーが罰すべきときに罰さないと、選手は必ず報復をする。やられっぱなしで引き下がるようなヘタレがトップリーグにいるわけがないだろう。

顔ベルコのKO、旧エネループは無理なリターンはせず#10バーンズ君が蹴り返す。それを受けた井口君は蹴り返すかと思いきや緩慢にラン。そこに堀江君のタックルが炸裂してターンオーバー、そこから切り返し#22ピーターセン君のトライとなる。井口君はアオテンで成敗された。この一連のプレイでモメンタムは旧エネループに帰し、逆転は時間の問題となった。

井口君のラフプレイ、ピザ野郎の黙認、堀江君のタックル、これらのどれかが欠けていれば旧エネループの逆転勝利はなかったと思われる。井口君がまともなDF行動をとっていれば、堀江君が執念を燃やすことはなかっただろう。ピザが井口君のラフプレイをちゃんと罰していれば堀江君が溜飲を下げたかもしれないし、シンビンにしていれば報復のターゲットが消えるわけである。そして堀江君がラフプレイにラフプレイで対抗していたら……

ピザ野郎はなぜ井口君をペナライズしなかったのだろう。#20鈴木君がシンビン中だったので遠慮したのだろうか。それとも考えづらいが単純に競技規則を失念していたのだろうか。わずか1~2分であっても2名がシンビン中となってはゲームバランスが崩れるという考えだったかもしれないが、譴責もPKもなくてよいとするのは論理が飛躍しすぎる。こうしたところが顔ベルコと相性がよいとされる所以だろう。

もちろん井口君がそのようなことを読んで堀江君にぶちかましたのではないかという疑惑は決して晴れない。むしろ計算の上のことだったのではとさえ思える。

そして堀江君だが、暴力に対しラグビー技で反撃したのは見事であった。これはスポーツマンシップという切り口でも文句なしに称賛されるものであるが、それ以上にレフェリングの失態を正当なプレイで矯したのであるぞ。ピザの面目丸つぶれであるな。もちろんピザに今さらつぶせるような面目が残っているのであればの話だが。

顔ベルコについては、いままでの見方を改めなければなるまい。V7時代から世代交代のたびに劣化を続けていると言われ続け、実際に観戦した何試合かからも同様の印象を受けて今日に至っているのだが、このくらいの試合はできる実力は備えたと認めざるを得ない。V7時代にも平毛選手や大八木選手や一平選手ら、競技の理解よりも先に薄い舌がよく動くあたりが盛んに強調していたことが可能なレベル(もちろん毎試合ではないだろうが)に達したからである。たとえまぐれであったとしても、決してできないレベルは実在するからね。

しかし、そうしたラグビー、それだけのラグビーが常勝の名にふさわしいかと言えば否である。それは所詮こそ泥なんだよ。真っ向勝負から理詰めで崩して、あるいは力づくで得点を挙げることが王道であり覇道でもある。敵失を見逃さぬしたたかさはあくまでも副次的なものであり、こんなのを基調としている球団は雑魚の部類であろう。

しかし、そうした雑魚でも格下球団相手には試合巧者ぶりを見せつけるものである。

とりあえず、顔ベルコがこの試合の水準までは復調したことを評価したい。

目下シーズンハイ更新の試合。

試合結果と順位

Top League 2014 Week 10
(2014-12-13/14)
順位球団勝ち点得失点差変動
1旧エネループ14+2
2発情期12+36
3アヌス12+10
4犬不忠11+14
5ト与太10+7
6顔ベルコ9-2
7御手洗7-4
8アークス1-63
9ケムズ17+67
10スピアーズ17+46
11NEしお14+17
12ライナーズ13-19
13赤しけ12+54
14スパークス4-50
15宗像2-47
16シャトルズ2-68

スピアーズ 36‐11 宗像(2014-12-13)

ライナーズ 30‐27 赤しけ(2014-12-13)

発情期 26‐9 アークス(2014-12-13)

NEしお 32‐28 スパークス(2014-12-13)

ケムズ 36‐0 シャトルズ(2014-12-13)

御手洗 9‐14 ト与太(2014-12-14)

A、Bふたつのプールからそれぞれ上位四チームがグループA進出というレギュレーションに対し、1stステージは16球団をまとめて順位づけて表示してきた。今年度は総合8位でありながらプールB5位となったライナーズを押しのけ、総合9位でありながらプールA4位のアークスがグループAに参戦している。

どんなレギュレーションでもどこかに不備や矛盾はあるわけで、それが今回はアークスとライナーズに起きたというだけのことである。ただそれだけではあるのだが、アークスはライナーズの分もがんばらないとなあ。ここでちぎられてちゃダメだろ。

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©SERPODA 作成:2014-12-26