Top League 2014 Week 04 (2014-09-12/14)

犬不忠 30‐26 NEしお (2014-09-12)

強豪チームにはそれぞれのスタイルがある……ということになっているようだが、実は各チームのスタイルの激突という構造は意外と少ない。多くのチームが強力なFWでポゼッションの優勢を維持し、ボールの運用で愚行を繰り返すというパターンである。強いて言うなら愚行のあり方にそれぞれのチームの個性が出るのだが、ほとんどのチームがMF近辺での突破を試みるので愚行のパターンすら似たり寄ったりになってしまう。

弱いチームはスタイル云々以前にやられることが多いので、はっきりとスタイルを感じ取れることはまれである。FIFAワールド杯では自分たちのサッカーができなかったからという理由で敗退したそうだが、自分たちのゲームができなかった理由こそが敗因であるべきで、現象と敗因を混同する知的レベルでは勝てなくて当然である。自分たちのスタイルを発揮しつつ破れるのはかなり恵まれた敗者と言えよう。

多くの球団が同じようなスタイル――ここでは戦術という意味であるが――を採用しているのは頭が悪いからである。ラグビーというゲームの本質を理解していないからポゼッションの優勢で思考が止まってしまう。稀にトンデモ理論(ex. ファイナルラグビー)を構築してしまう球団もあるが、たいていはポゼッション優勢を以て不敗の体勢が整ったと考えるようである。不敗から必勝までは万里の道のりがあるというのに……

ところが犬不忠はアプローチが異なる。伝統的に戦略レベルでの優位を確立することが主たる関心事で、戦術レベルにおける優位にはあまり興味がないように見受けられる。本質的には正しいと思われるのだが、方法論としては現場も経営陣もともに納得するとは考えられない。ある程度能力の高い経営者なら戦略的優勢を戦術レベルでどう活用するかに意を用いるはずだからである。バカならバカなりに容喙するはずである。どう説明されて納得しているのだろう。

好意的な解釈としては、新戦術を浸透させ慣熟させる途上であるというものがある。しかし現状でそれらしき試みが見えない理由としては弱い。いまなお模索中であろうと考えられる。PからGo!、犬モールと世界を席捲した戦術を編み出した実績があるのでどうしても期待してしまう。

SO/第一CTBにゲームメイカー/ゲームコントローラーを得ればその他大勢の球団と同じ戦術でも勝ってしまうわけだが、それでは面白くない。

NEしおが曲がりなりにも勝負になったのは、後半中盤の3PG成功による。好キッカーを擁するチームであればPGでコツコツ加点することを考えるべきである。一発逆転のトライが狙って簡単に獲れるようなら誰も苦労はしないのだ。

追記:2014-09-18

後半36分、犬不忠の交替(#14豊島君→#18石澤君)はフロントロー枠による。すなわち当時のフロントロー編制(#16エレストラ君・#17森太志君・#3浅原君)から誰か1名がスクラム時にフロントローから外れなければならない。不覚にもそのチェックはしなかった。

犬不忠首脳陣は石澤君を送り込むにあたって、その件を石澤君に伝えていたであろうか。おそらくしていなかったであろう。しかしそうだとしても犬不忠の落ち度ではない。選手の交替/入替を管理している第三アシスタントレフェリーがその旨を伝え、スクラム形成時に改めてレフェリーが注意を喚起すれば足りる。その上であるべきフロントロー編制に変更させればよい。マッチオフィシャルが試合運営に権限を有するのであれば、同時に責務も発生する。

もしも選手の交替/入替でフロントロー枠が不適切に使用されたならその責任はどこにあるか。競技規則に罰則が明記されていない以上、選手に表立って責任を問うことはできない。同様にチームに対しても。常識的にはマッチオフィシャルの不手際である。そう、常識的には。

試合結果と順位

Top League 2014 Week 04
(2014-09-12/14)
順位球団勝ち点得失点差変動
1顔ベルコ18+66
2アヌス17+22
3発情期16+112
4犬不忠15+19
5旧エネループ14+66
6ト与太14+18
7御手洗12+7
8アークス11+29
9ライナーズ10-19
10スピアーズ8-39
11NEしお7-36
12スパークス6-31
13宗像5-66
14シャトルズ5-85
15ケムズ3-31
16赤しけ3-32

宗像 12‐52 発情期(2014-09-13)

スパークス 23‐25 ト与太(2014-09-13)

アヌス 38‐26 ケムズ(2014-09-13)

シャトルズ 5‐54 旧エネループ(2014-09-13)

赤しけ 26‐36 顔ベルコ(2014-09-13)

御手洗 36‐31 ライナーズ(2014-09-14)

スピアーズ 29‐27 アークス(2014-09-14)

今04節も接戦が多かった。それ自体は非常によい傾向であるが、点の獲り合いによるとみられる試合が多いのは不安を禁じ得ない。4Tボーナスを獲って当たり前というのなら、ボーナス点を与えるのは5Tにしてもよいのではないか。

最下位争いが意味なく接戦になっているものの、1stステージでも中盤、レギュラーシーズンで考えればまだ序盤なのでいまひとつ緊迫感がないなあ。

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©SERPODA 作成:2014-09-17 追記:2014-09-18