Top East League 2013 Division 1 Week 10 (2013-11-24)

栗田工業 32‐31 レビンズ

規律は大事だな。

レビンズが今日あるは個人vs個人の対決となる局面を極力排除してきたからであり、時代劇風に言えば柳生の剣を実行してきたからに他ならない。見るからに小柄な選手たちでイーストの中位までのし上がってこれたのは、その方法論の有用性を示すものであろう。

しかし、この方法論を実践するのは容易ではない。すべての選手に勤勉さを要求するものであり、小柄な選手たちは疲弊するだろう。平毛の名言パンパンになるまで走らなが結局は他人事でしかなかったように、楽をしたいという誘惑は決してなくならない。

ラガッツ戦の後半でオフザゲートなし、倒れ込みなしの笛に順応できた、つまり楽をする方法を身体で覚えてしまった現在、愚直に行こう、相手より勤勉にやろうというのは流行らないわな。

楽をするやり方を覚えたので実行してみた、これが前半30分ごろまでのレビンズであった。

その後、前半終盤より立て直しの動きらしきもの(密集内外でのコンプライアンス回復)が見られ、ハーフタイムにチームとしての再確認があったものと思われる。後半開始早々に栗田工業#12カワウ君のトライと#9森洋三郎君のPGなどでこの試合最大の19点差まで拡大するものの、規律は揺らぐことはなかった。

栗田工業はカワウ君に代えて投入した#20ブラウン君が左肩を痛めて15分かそこらで退いたのが不運でした。後半7分までの貯金がものを言って逃げ切れたなあ。

おっと、もうひとつの要因があった。#19森勝己君です。普段のとんかつみ(表記にはぶれがあります)ぶりはどこへやら、この試合ばかりはまじめに走ってまじめにタックルしていました。1stプレイがタックル成立0.5で、その後も3分ぐらいの間にタックル試行7か8に対しエラー1、タックル成功数は少なかったもののエラー1以外はしっかりホールドしていました。モメンタムはレビンズに移ってしまっている中でレビンズOFを寸断した(それは大袈裟かもしれないけれど足止めした)ことは評価しなければならないでしょう。

とんかつ己(表記にはぶれがあります)こと森勝己君は幹Bブランドの右代表みたいに常々言ってきましたが、彼をスポイルしたのは小生らであるという事実も噛みしめなければならんわけだが。

いやいや、ラードに衣をつけてラードで揚げたとん勝己(表記にはぶれがあります)などは、およそ地球人類が口にすべきものではない。

この試合の結果に影響しただろう要因としては、ブラウン君の投入方法が挙げられます。事実上カワウ君に代えてのブラウン君投入でしたが、#8パーカー君降板という選択肢はなかったのかなあ。もしそうしていれば強力なFE陣となりましたが、後半29分のパーカー君の個人技トライ(正面35mスクラムから大きく右に開いて右スミトライ)は確実になくなり、それに代わるものを得ることができたかどうかは未知数です。しかしブラウン君がSOにいればNo.8がブレイクしているのとさほど変わらないわけで、検討する価値はあると思いますよ。

ここまで歴史上あり得た岐路を列挙してました。過去にさかのぼってもうひとつの選択肢を選んだとしても、様々な要因の絡み合いの中に埋没して、結局は似たような結果に落ち着くのではないか。別の一手に対抗し得る最善手を誰もが模索しているのだから。…それでもこのifの魅力は格別です。もしレビンズが最初から規律あるプレイを志向できていたら……小生には勝者と敗者が入れ替わっていたように思える。

相模原 103‐0 ラガッツ

恐ろしいことに、テリトリー・ポゼッションともにほぼ互角……と言える範囲内でした。

相模原OFが2次攻撃、3次攻撃と積み上がるにつれ、ラガッツDFは徐々に枚数を減らし、連続ビッグゲインを許して失トライに至る。だいたいこのようなパターンでしたが、ここで重要なのは連続ビッグゲインを許しという点です。抜かれてそのまま見送ったのではない。ラガッツDFは枚数不足でも、抜かれても、最後までDF行動を続けました。掃討戦モードの時間帯はついになかった。

ラガッツが規律を保ったままフルタイムを迎え、それでも100点ゲームとなったのは、相模原も最後まで規律を保っていたことが最大の要因です。さすがに#22シェーン君の急加速にサポートランナーがちぎられることも一再ならずありましたが、それを以て手抜きと言うのは酷だろう。

シェーン君の走りは美しいなあ。上体の軸はぶれず、下半身だけが独立して動いているかのようだ。こんな河童がいたら皿の水を一滴もこぼさずトライの山を築くのだろう。

しかしラガッツ#11石橋君によれば、シェーン君はむしろ上体のぶれが激しくてタックルに入るタイミングがつかめなかったとか。

ラガッツのOFでは大差をつけられたチームにありがちな短絡的なゲームメイクは見られませんでした。これは思考停止なのかチャレンジの完遂なのか。ボールキャリアが行けるところまで行って孤立し、ターンオーバーから逆襲されて失点を重ねるという悪循環(局所的最適解の追求が大局的最適解の阻害要因となる事例)はよく目にしますが、ラガッツとは無縁のようです。これは組織で戦うという思想がよく浸透しているからに他ならない。ラガッツOFの開始から終息までのパターンはDF同様で、2次攻撃・3次攻撃と攻め続ける過程で参加人員が減衰してゆく。それでも組織としてのOFが続いているので、相模原も組織としてのDFをせざるを得ません。

それでも100点ゲームとなってしまった。

最後の話題。相模原#15青木君は堅守の人として記憶することになるだろう。ラガッツは青木君との1 on 1までは数回行けたものの、ことごとく阻まれてしまった。100点ゲーム+完封という試合でリードしている側のFBに最後の砦としての見せ場が多いというのはなかなかないだろう。

試合結果と順位

Top East League 2013 Division 1 Week 10
(2013-11-24)
順位球団勝ち点得失点差変動
1相模原40+437
2釜石34+284
3武蔵野32+109
4東京ガス26+85
5栗田工業25+74
6レビンズ18+54
7赤いるか11-147
8秋田10-224
9ビッグブルー4-274
10ラガッツ0-395

秋田 19‐51 武蔵野

赤いるか 35‐18 ビッグブルー

Bye Week: 釜石、東京ガス

今10節は順位でソートすると順位表の左下から右上にかけての対戦となり、番狂わせのない結果が得られたと思う。…それでは面白くないのだが……

相模原の1位とレビンズの6位が決定した。ビッグブルーとラガッツの裏ポストシーズン参戦が決定した。東京ガス・栗田工業・レビンズ・赤いるか・秋田の5球団はすす払い・餅つき・クリスマスといった行事に注力するであろう。

最終節で順位の変動があり得る組み合わせは、(釜石,武蔵野)、(東京ガス,栗田工業)、(赤いるか,秋田)、(ビッグブルー,ラガッツ)であり、なんと(武蔵野,釜石)以外は直接対決となった。日程を決めた人物はいまごろドヤ顔してやがるに違いない。

総勝ち点     35        40
 釜石  ■■□□□□□
 武蔵野  □□□□□

なお、■:第10節までに獲得した勝ち点
   □:第11節で獲得可能な勝ち点
	

残るポストシーズン枠はイースト2位ですが、釜石と釜石サポーターは秋田の援護射撃に感謝すべきだ。武蔵野の得失点差の伸びをわずか+32に留めてくれたおかげで、釜石との差分が175である。つまり釜石と武蔵野が勝ち点で並んでも、得失点差で釜石が逃げ切れる公算がより高まったのである。秩父宮のレギュラーシーズン最終戦、スクラム釜石のわけのわからんイベントに参加する暇があったら秋田の応援をしろ。

なお、釜石が相模原に勝てば釜石が2位ではあるが、レビンズが武蔵野に勝っても釜石が167点差以内の敗けであれば逃げ切れる。釜石の表ポストシーズン進出を真剣に願うのであれば、武蔵野陸上でレビンズを応援するのが現実的ではなかろうか。試合開始時間の関係で、釜石vs相模原の前半終了前にレビンズvs武蔵野の結果が伝わる。武蔵野陸上でレビンズを応援し、捷報を持って秩父宮に駆けつければフルタイムには間に合うよ。ご検討あれ>スクラム釜石。

相模原はラガッツ戦を見る限りトップリーグ再昇格に向けての死角はなさげに見える。大差で勝ったからではない。大差をつけながらも規律を失わなかったことを言っている。ただ釜石には苦手意識というか何らかのやりづらさを感じてはいるようなので、ちょっとした空回りぐらいは期待できるだろう。釜石がそれに付け込めるかどうかは別の話。

釜石は、よくも悪くも、ルサンチマンをむき出しにすることがない。中途半端に洗練されてしまっている。するめからチューインガムになってしまった。

なお、釜石が今後どのような路線に進むべきかは上述したつもりである。わからなければ最初から読み直せ。

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©SERPODA 作成:2013-11-28