釜石2010 展望・願望

アークスの昇格と相次ぐ強化中止で、10年度は強化中止球団が前半戦に集中し、トップリーグ昇格を争うようなガチ球団との対戦は後半戦になってからという日程です。釜石が自他ともに認められる強豪球団となればこうした日程も当然でしょうが、一発だけなら誤射かもしれない。ともあれ、体験昇格の絶好期を逃すな。

釜石が努力して手に入れた成果ではない点が不安ですが……

レギュラーシーズン前半戦

よい機会だから戦略的予備の確立を!

前半戦6試合はBチーム中心の編制で、レギュラーシーズンを通してシーウェイブ全員先発を達成してほしい(可能なら複数回先発)。登録の都合によりイーストに出場できなかったり、あるいはイーストに出場すると他のカテゴリーの出場権を失うとかしない限り、一人でも多くの選手にイースト公式戦をスターターで経験させる必要があると愚考します。

従来の釜石はAB両チームがほぼ完全に分離されているようなところがあり、それがAチームの慢心とBチームのモチベーション低下を招来してきたと感じます。ひとたびAチームに加えられれば、試合でどれだけ失態を続けても雪辱の機会は無制限にあり、好きなだけ汚名を挽回できている(過去の実例ならいくらでも挙げられるのだぞ)。イーハトーブリーグにしても、Bチームの活性化にはいまひとつつながっていない。そりゃそうだ、シーウェイブたる者がイーハトーブリーグ出場を目標にはできまい。

だからこそイースト公式戦でスターターを務めよ。幸い、前半戦はそれほど負担な相手ではない。そうだな、4Tボーナス点獲得と50点差の勝利なら完全B編制でも全試合で達成可能でしょう。(失点は歓迎しないが、50点差ならさほど多くはあるまいという推論)

これは後半戦の話ですが、前半戦にBチーム主体の編制をすべき理由のひとつなのでここで述べます。シーズンは、出場し続ける選手にとっては長丁場かもしれないが、故障者にとっては短い。主力が戦線離脱を余儀なくされた場合どうするのか。さわやか旋風というのも一つの手ではあるが、およそ賢明ではない。誰かが穴を埋めなければならないのだ。最終的にはBチームの選手がリザーブに繰り上がることになるだろうが、投入されるだろう状況は楽なものではあるまい。勝敗の帰趨が明らかになってからのお気楽な体験出場などあり得ない。ありがちなのは、故障者の穴埋めのために異動した選手(彼も当然無理をしている)の故障もしくは疲弊を受けての投入でしょう。繰り上がりの選手は勝負どころでの登場になるのではないか。そのときになってあわてても遅い。

それほどラディカルではない起用方法(案)として、第一クール(第1~3節)はAチームから1/3、第二クール(第4~6節)はAチームから2/3が出動して残りをBチームから起用するというのはどうか。たとえば機械的に(乱暴な話だが)3の剰余系で振り分けよう。第1節ではBチームを主体として#1・#4・#7・#10・#13・#16・#19・#22のみAチーム、第4節ではAチームを主体として#1・#4・#7・#10・#13・#16・#19・#22のみBチームというように。第二クールは主力に故障者が頻発した場合のシミュレーションでもあり、Aチームへの登竜門的な意味合いも持つだろうよ。

蛇足ながら、主に前半戦で対戦する諸球団は、TL昇格を目指している球団・将来的にはTL昇格も視野に入れたい球団の草刈り場になります。最大の勝ち点を獲って当然、獲れなければ昇格に早くも黄信号が灯ることは銘記せよ。もしかすると、得失点差が勝負の分水嶺になるかもしれない。目先の相手とだけ戦っていると思うな。

さらに言えば、10年度日程をポストシーズンまで視野に入れるならば、消耗戦を覚悟しなければならない。少数精鋭主義では先細りになるばかりです。当時国内のどのチームよりいい練習いいラグビーをしていると豪語していた顔戸製顔でさえ、試合での経験に匹敵するものを次世代に遺せなかった。才能も練習も経験の差を軽減するものかもしれないが、完全にカバーするものではない。こうした歴史的事実に学べば、採るべき道はおのずと見える。

前半戦ではBチームの選手を積極的に起用せよ。

第一クール

すべて岩手県内か。

こうなると主力をずらりと並べるよりも、Bチームの選手を積極的に起用する政治的効果に期待したくなるなあ。選手を雇用している事業体にとって、かませ犬を飼っていることよりシーウェイブスの屋台骨を支えている選手を雇っている方が喜ばしいと思うんだよ。起用するにあたって夏合宿で伸びた選手と紹介し、調整中の主力もポジションを奪われそうで焦っているとか何とかつけ足せば、人は信じたいものを信じるもんだぜ。少なくとも、御社の××選手をかまいせ犬のままで終わらせるような冷酷な球団ではありません、というポーズぐらいにはなるだろうさ。

ああ、釜石が冷酷な球団ではないことは小生が保証します。どこか無神経な球団なだけですよ。

第01節 2010-09-12 vsラガッツ in旧松倉

従業員が余暇に楽しむラグビーという位置づけのラガッツと比較すると、釜石はのんきすぎる。09年度はお気楽野郎Aチームがラガッツに苦戦しました。よほど気を引き締めてかからねば。

第02節 2010-09-19 vsレッドドルフィンズ in盛岡南

レッドドルフィンズは再昇格なので、勢いは前回に及ばないかもしれません。

(再)昇格したばかりであり、トップリーグ昇格はいまだ現実的な目標として捉えられていないと思われます。いまのうちに叩き潰しておかなきゃな。前回対戦のような苦戦は厳禁です。

第03節 2010-09-26 vs秋田 in旧松倉

秋田は必ずしもガチ球団ではないかもしれませんが、少なくともガチ指向の球団ではあります。叩き潰せ。なあに、いくら叩き潰そうが、必ず再起するさ。そうでなければ面白くない。ここは叩き潰しておくのが礼である。

侮りがたい秋田がなければ強い釜石もないんだよ

第04節: オープンデイト

休養と反省を。肉体は休んでも、頭脳はフル回転で。

第二クール

第一クールよりは楽な相手か。

第05節 2010-10-11 vsビッグブルー in秩父宮

何度も言っていることですが、秩父宮の試合は釜石の評価が定まる試合です。美しいラグビーを実行した上で圧勝せよ。それを明らかにベストメンバーではない編制で行なえば、釜石の層の厚さをより印象づけることになるだろう。

個人的には、200得点でもまだまだ得点力不足だし、完封しても「失点が多すぎる」と言ってのけられる試合にしてほしい。強化中止球団と秩父宮で試合をするのだから、これはささやかすぎる要望ではないか。

第06節 2010-10-17 vsウィングス in釜利谷

釜利谷では内容が問われる試合にはならないと思うし、プレスなど内容を問う立場の連中も来ないでしょう。秩父宮の試合しか観ていない/観る気のないライターがラグビーマガジン誌に古豪復活ののろしに類する月並みな見出しの記事を書いても、追跡取材まではないさ。つまり、最終的なスコア(と前半終了時のスコア)さえ整えておけば、第5節の美しいラグビーが再び炸裂したと誤解してくれます。否定したくったって材料がないもんな。論拠もなしに前節と180度変わった記事をかけるほど度胸のある記者は、まずいないさ。

ラグビー部どころか企業の存続さえ危ういチームが相手ですが、釜石が手心を加えるとウィングスは感謝してくれると思うかい? 彼らへの同情は嘆願書なりカンパなりで示すべきです。ピッチでは叩き潰せ。

ただし、以上のことは秩父宮で美しいラグビーを実行した上での圧勝が前提ですよ。秩父宮でみっともないラグビーをしてしまったら雪辱の機会はない。

第07節 2010-10-23 vsサンデルフィス inいわき

同上。いわきでも内容を問うような立場の連中は来ないでしょう。だからこそ結果が重要です。

サンデルフィスも強化中止球団ですが、他の強化中止球団とは事情がちょっと違うように思います。サンデルフィスにTL昇格の目はそもそもあったのか? 2010年度はシャトルズの昇格によりTLにトヨタ系球団が2チーム在籍するのですが、サントリー系列ではアヌスのお古がサンデルフィスに流刑に徒されていたり、どうも関係が密接すぎる。サンデルフィスがTL昇格を狙える位置にいることどころか、他球団の昇格争いを左右してしまうような位置を占めてしまうと、あらぬ疑いを受けるのかなあ。

愚考するに、アヌスのゴミを引き受けねばならないサンデルフィスは気の毒ですが、同情するほどのこともないな。まずは君たちがNo!と言うことから始めねば。

第08節: オープンデイト

休養と反省を。肉体は休んでも、頭脳はフル回転で。

レギュラーシーズン後半戦

ここからは勝ち点の配分が重要になります。勝ち点を何点獲るかのみならず、相手に何点許す/与えるかも問われます。勝ち点5‐2は勝ち点4‐0に及ばないということもある世界です。

何度も言いますが、4Tボーナスはあくまでもボーナスポイントであり、勝利と引き換えにはできない。4Tを獲るためにはそれなりの戦術が必要であり、正面10mのPKを横に蹴り出しているようでは無為無策を喧伝するに等しい。犬モールはルーリング上もすでに周回遅れの技術ではないか。PGによる確実な3点を捨てて犬モール失敗を繰り返す間に相手がモメンタムを得ることは充分に考えられます。次の好機を信じてボディブローを叩き込む種類の勇気が必要なのさ。

第三クール

第09節 2010-11-07 vs栗田工業 in北上総合

普通に戦えばダブルスコア前後での勝利のはず。ただし、足をすくわれるとしたら、まずはこの試合かも。

漏り勝己君にはとにかく期待しています。裏XVのFL部門ではシードされている注目選手だし。今年も笑わせてくれ。

栗田のウオーターガッシュはチームの愛称ではなく合言葉のままなんだなあ。栗田工業山!川!みたいなもんか。

そして、栗田がガチ球団か否かはいつもながらよくわかりません。ひところのアークス同様にイーストで存在感を示せれば満足するのか、それともTL昇格を狙うことを公言していないだけなのか。ポストシーズンを狙える位置に定着すると豹変するかな?

帰りのバスが15:01だったかになったので、試合終了後に急がなくてもよくなったのはうれしいね。もっとも、だらだら始まってだらだら終わった試合では感想戦もクソもないんだな。

第10節 2010-11-14 vs相模原 in相模原

大一番。

たとえノートライでも最終的に得点で上回れば満足すべき試合と愚考します。ここまでの試合でなすべきことを果たしていれば勝ち点5にこだわる必要はないや。

相模原は次11節で東京ガスと当たりますが、胸算用としてはそこでポストシーズン進出を確定させ、第12節以降は調整に入り、最終14節の武蔵野戦で最終確認というところでしょうか。なんだかNFLで地区優勝を決めた球団みたいなパターンだなあ。

第11節 2010-11-21 vs武蔵野 in熊谷

オライリー君や小池君らを放出して(サモ君については彼自身にも球団にも不幸な二年間でしたが)オリジナルのメンバーに戻った武蔵野ですが、体力マニアなところは例年どおりと思われます。

その一方で、ゲーム運びが拙い(オライリー君をNo.8に起用してFL不在局面を多発させたベンチワークも含む)がために2009年度はアークスの後塵を拝しました。まともな戦術家やゲームを組み立てられる司令塔を得ない限り、2010年度も何かしらの齟齬が期待できます。

ただし、ゲーム運びの拙さ云々は釜石にも言えることですので、アドバンテージにはならないかもしれませんが……

ひょっとすると、武蔵野が本当に強かったのはムッシュ吉田がいた時代だけだったのかな。

第12節 オープンデイト

休養と反省を。肉体は休んでも、頭脳はフル回転で。

第四クール

第13節 2010-12-05 vs御手洗 in熊谷

トゥプアイレイ君は要注意の選手ではありますが、決して脅威ではないッ! 警戒せよ、十二分に警戒はせよ。しかし恐れるべからず。

その理由かぁ? ヤクルトはいまどこにいる?と反問して回答に代えようか。あるいは日本におけるブラウン君とアラティニ君の評価の差は何に由来するのか?でもいいな。つまり、トゥプアイレイ君が哲学なり思想なりを御手洗に注入すれば脅威となり得るが、個人のパフォーマンスを提供するにとどまるのなら恐るるに足らずということさ。後者の場合なら三人がかりで彼を止めればあとは雑魚、前者の場合は1 on 1で止めなきゃならない。

釜石にとって最も懸念される事態は、今村友基君もしくは他の誰でもかまいませんが、SOがゲームメイクを放棄してトゥプアイレイ君に丸投げしてきたときです。このときBK、特にフロントスリーは消耗戦になるので、あまり歓迎できない。相手スクラムならFLとCTBを入れ替える等のトリックが必要になるかもしれません。釜石がSOに思いっきりプレッシャーをかけに行った場合、今村友基君にはそれでも浅い位置に立ち続けられるだけの胆力があるだろうか。もしかするとトゥプアイレイ君をSOにするかな。

自社のインクカートリッジをサードパーティ(純正インクの製造元)がリサイクル・リユースするのには否定的な企業が、他社で出場機会のなかった選手のリサイクル・リユースには積極的なのは興味深い。

ところで、トゥプアイレイ君のDFって、どうなの?

第二試合では東京ガス登場。釜石の選手どもは観て帰るのか、観ずに帰るのか。

第14節 2010-12-12 vs東京ガス in大森

おそらくポストシーズン進出への最後の一枠を争う試合になっていそうだなあ。

勝ち点5にこだわらなければならない試合になるかもしれない。そうなった場合、釜石にはまだポストシーズンに進出できる実力が備わっていなかったと素直に反省できるだろうか。

もうひとつありそうなのが、ここで勝っても釜石のポストシーズン進出には結びつかないという場合かな。それでも/それだからこそ圧勝しなければならない。

ポストシーズン

どうなんだろうなあ……

当面のライバルと目される相模原と東京ガスに勝ちながらも、よそでの取りこぼし等がたたり勝ち点で届かずってオチがありそうだなあ。

それでも、これほどポストシーズン進出~TL昇格が易しいシーズンはかつてなかった。釜石が満を持してTL昇格を指呼の間に望むに至ったとは小生はまったく考えませんが(むしろ僥倖だ)、少なからぬ球団の強化中止により相対評価が上がっていることは事実です。

昇格させてくれるというのなら昇格しちまえ。体験昇格に終わる公算は大ながらも、TLにはTLでしか見えてこない視野もあるさ。

問題は何を見てくるかです。

…マ、失礼、ライナーズには花園という人質インフラがあったが、釜石には何がある? 戦術的にはいまさら見るべき特色のない典型的な雑魚球団のために岩手‐九州間の旅費を負担しなければならないリーグ運営サイドに何かメリットはあるのか。メリットを感じさせるものはあるのか。釜石という名前にノスタルジーを感じる客層があっても、プレイスタイルに満足する客層はないぞ。上納金増額ボッタクリの口実になるだけかもね。

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©SERPODA 作成:2010-08-28