ライスボウル(2010-01-03)など

ライスボウル: カイザース 16‐19 ディアーズ (2010-01-03)

終了4秒前の勝ち越しFGでディアーズの劇的な勝利……なんて話じゃないんだよなあ。近年稀に見るカス同士の試合でした。何でこれだけレベルの低いチームが勝ち上がれたんだろう。カレッジも、Xリーグもだ!

ディアーズはDB、特にCBがまるでダメ。アウトサイドがまったく守れていない。LB陣(とりわけ#42牧内君)以外見るべきものなし。RB#29丸田君は不調だったのか? 学生相手に不発の理由は他にあるのか?

カイザースはQB#14原口君の拙攻で好機をことごとく逸しているばかりか、セイフティで2点献上までしている(2ndQ)。インサイドはDFに突破されるどころか毎回サックされそうだ(通常はOLBがサックを狙うのに、ディアーズはILBまでもQB近辺に迫る)というのにRB#1藤森君らの中央突破にこだわり、アウトサイドは圧勝しているにもかかわらずパスを散らさない。ディアーズのMVBは間違いなく原口君だよなあ。

あのセイフティの場面での最適解はショットガンでしょうね。3rdダウンまでショットガンを試行し続けて小刻みにゲインし、4thダウンのパントに賭ける。ディアーズのCBのしょっぱさを勘案すれば、3回のショットガン試行のどこかで1stダウン獲得も充分にあり得たでしょう。

教科書どおりなら中央突破で漸進しつつ……ではありますが、インサイドで圧倒されている状況下は想定されていないはずです。ましてやセイフティは相手の連続攻撃だし、FGのように3点払って前進という割り切り方ができません。ショットガンは行なう価値のあるギャンブルです。

ワイルドキャット失敗(4thQ)も痛かったなあ。藤森君から原口君へフォワードパスになりそうな局面はそのままランで突破を図るといったオプションパスじゃなかったのかなあ。ただし、ワイルドキャットが成功していたならどうなったというものでもないと思います。結局ディアーズLB陣が制圧しつつあるバックフィールドを逃げ回るだけでしたし。むしろドラゴンフライの方が圧力の分散になったかもね。ともあれ、残り約2分でのイリーガルフォワードパスでディアーズの勝利が確定しました。

それでもDB/K#30小原君は大健闘でした。今後も兼任プレイヤーでいってほしいねえ。

カイザースの躍進はギャングスターの戦術コーディネイターだかコーチだかを引き抜いたことが大きいと聞いています。ほぼノーマークのカイザースが関西リーグを制し、トマホークスを破ってライスボウル進出ですから、ここまでは奏功したんでしょう。…じゃあライスボウルで何があったのかという話だよなあ。

カイザースの敗因としては、インターセプトTDで先制した優位を活かせなかったこと、2ndQのセイフティおよび3rdQにディアーズの2点コンバージョンを許したことに代表される攻守にわたってインサイドで圧倒され続けたことでしょう。それでも、ディアーズの勝因については、原口君になぜインサイドにこだわったかを語ってもらうしかない。

しょっぱいと言えば審判団もしょっぱかった。2ndQにカイザースのロングパスをディアーズがインターセプトしているのにパスインコンプリートの判定って……確かにディアーズDBが仕事らしい仕事ができたのはあの場面ぐらいですが、ノーバウンドかショートバウンドか追えなかったのは技量が低いと言わざるを得ないよなあ。…ライスボウルはチャレンジ制度なしか……

お子ちゃま選手権決勝: トライトンズ 13‐14 アサシンズ (2010-01-10)

立ち上がりのアサシンズのトライで両チームともゲームプランが狂ったか。

トライトンズは#7リーチ君のタックル失敗でいきなりのビハインド、ここから立ち直るのにまたいくばくかの時間を要し、最終的にはあと数分あればという状況を招いてしまいました。

一方のアサシンズは簡単にトライが獲れたことでOFが軽くなる。結局シーソーゲームを招いてしまいました。

下馬評ではアサシンズが強力FWに物を言わせて圧勝とのことでしたが、トライトンズも決して引けをとりませんでした。ゲームプランがまずいのにポストシーズンまで勝ち上がってくるチームはあっても、貧弱なFWで勝ち上がれるほど甘くはないさ。したがってラインアウトまわりではむしろトライトンズ有利という結果になりました。

アサシンズはハリケーンズに苦戦しました。そのハリケーンズをレギュラーシーズンで破ったトライトンズがFW戦でハリケーンズより与しやすいわけがない。それをどれだけ理解していたか。おそらく冒頭のトライでその理解がどこかへ飛んじゃったんだろうな。行けると思って甘く見たんだろうなあ。

戦術の徹底度ではアサシンズ……かなあ。自慢のFWで押し切るという意志は最後まであったしなあ。小生の趣味はむしろ展開志向のトライトンズですが。

U20で観て以来、アサシンズ#9スベリ川君の球捌きを不安視していました。しかしトライトンズ#9ちゅるた君はめがっさ遅かったさ……展開志向のチームのSHでこれはないよ。

もしも、トライトンズがトライは流れの中で獲るという意識を徹底させていたらダブルスコアまでは行かないまでも結構な点差で勝てたかもしれません。せっかく#15豊島君がいるんだし、PGをどんどん狙っていってほしかったなあ。アサシンズの犬モールに付き合って勝利を逸したか。いや、戦術としては決して間違いではない。相手が最も自信を持っている戦法で逆に圧倒すれば勝負はそこで決する。しかし戦略家はある程度のリードを保ち、アサシンズがトライ以外の反撃手段を忘れただろうタイミングでの実施を考えるでしょう。

それでもトライトンズはFW勝負でもアサシンズとほぼ互角に渡り合ったのですから、見事と言う他ないなあ。BK勝負ではやや優勢との印象があっただけに、犬モールに付き合っちゃったのが返す返すも残念です。

一方、アサシンズの犬モールは岩出監督としたらしてやったりだろうなあ。トライトンズは挑発に乗ってくれた。そしてFW勝負を退けた。#15船津君という好キッカーを擁しながら犬モールにこだわった甲斐があった。戦術家冥利に尽きる勝利でしょう。

もしアサシンズがトライは流れの中で獲り、PKを得たら基本狙うという戦術方針を実行していたら……考えるまでもないか……

その他の話題

試合時間をどう使うかは各チームの自主性に委ねられているわけですが、前後半80分しかないのに10分強を半べそに費やしたチームがあったのにはちょっと驚きました。2T1Gで逆転できるのにもう終戦モードか。いや、TVでそこだけ観てたので、モメンタム云々はわからないんだけどね。

どのチームにもどのプレイヤーにも言えることですが、自分がいまここにいることは決して綺麗事だけでかたづく話ではないことを自覚してほしい。誰かの夢を打ち砕いてきた結果だろうが。どれほど謙虚な勝者であっても、勝利は倣岸な事実を敗者に強いる。敗者の幾人かは再起すらできず消えてゆくという事実だ。誰もが屍を乗り越えてピッチに立っている。お涙頂戴の態度は死者を冒涜するものだ。いままでに破ってきた対戦相手のみならず、部内の競争で蹴落としてきたチームメイトまでも浮かばれまい。それがいやなら最後の最後まであがくしかない。悲劇とは運命に対して最後まで挑戦する者のドラマであって、涙をこらえる以外の努力を放棄した者の描写ではない。まあ、お子ちゃまにはわかるまいが……

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©SERPODA 作成:2010-01-25