全国お子ちゃま選手権2009 一回戦 (2009-12-20)

帝京大学アサシンズ 17‐17 関東学院大学ハリケーンズ

すでにお気づきの方もいらっしゃると存じますが、アメリカンフットボール部の愛称です。つまり揶揄だ。

アサシンズ#11富永君がハリケーンズ#9大島君に見舞ったハイタックルはまさにアサシンの名に相応しく、ボールを捨てて報復に殴りかかった滾る血潮はハリケーンそのものではないか。量刑としては報復の大島君シンビン、ハイタックルの富永君退場が相当と思いました(報復に対しては厳罰主義を貫くべきという原則があるので、大島君退場、富永君シンビンでも可)が、実際は富永君のシンビンだけに終わりました。ちなみにレフェリーは平林氏。

しかし、ここからのハリケーンズのタイムマネジメントがなんとも拙劣でした。PKからのプレイ選択に時間をかけたり、犬モールを狙ったり、その犬もショートラインアウトだったり……4 on 3をわざわざ8 on 7にしてどうする。

富永君は退場でもアサシンズにはまったく痛手ではなかったのではないか。彼の守備範囲でOFを阻止できたのはあのハイタックルぐらいだったぞ。

平林氏の温情は裏目に出て、小競り合いは頻発する。

普段お子ちゃまのラグビーごっこは見ないので、キッカーのレベルの低さにはついて行けません。これじゃPK左中間38mから犬モールしかねえよなー。

それやこれやのうちにハリケーンズリードでインジュアリータイムです。場内放送ではロスタイムは3分ですでしたが、これが不可解なことになる。あの疑惑のトライです。

インゴールでのグラウンディングが認められればボールデッドですから、その後の一連の動作でタッチに出ても関係ない。アシスタントレフェリーの旗がインゴールで上がったので、アシスタントレフェリー(清水塁氏だか雨宮康順氏だか)はトライを確認できなかったか、あるいはタッチインゴールに押し出された方が早かったと判断したかのどちらかのはずです。(さすがにELVs失念でコーナーフラッグに触れたのが早いということではあるまい)

そこで問題の協議ですが、アシスタントレフェリーの意見を容れて平林氏がトライを認めたのではないと思われます。逆だ。平林氏がグラウンディングを目撃してのオーバールールだよ。その経緯を説明するための協議だよ。協議である以上アシスタントレフェリーも自らの判断とその理由を述べる必要がある。最後はアシスタントレフェリーも納得してトライですだろうなあ。もちろんこのトライですは「トライを目撃しました」ではなく、「そういうことならトライ成立に同意します」の意味でしょうよ。

実は二点納得しかねます。

第一点;協議に費やされた時間が失われた時間に含まれなかったこと。あと1分やれ! マッチオフィシャル間の協議が試合時間に含まれるのなら、レフェリーソサエティは任意のチームを勝たせる/敗けさせるために長時間の協議ができることになります。ただでさえもアドバンテージとか八百長道具満載だってのに。

もう一点;小生はアサシンズのトライを確認できませんでした。だからトライは認めない。あれはタッチダウンだ。甲子園ボウルでもトマホークスが獲ったような、エンドゾーンの端っこをかすめたビッグプレイだよ。かくして引き分けながらもアサシンズがTD数の差で二回戦進出権獲得です。いやアサシンズ19(TD3+PAT1)‐17(TD2+PAT2+FG1)ハリケーンズか。

何のために今年もアメフト部の愛称で呼んでやっていると思っているのか。

筑波大学エクスキャリバーズ 22‐29 東海大学トライトンズ

前述の事情で、東海大学の愛称としてシーガルズは黙殺です。シーガルズって言ったら横浜市立大学だ。

第一試合とうって変わってまともな試合です。まともな試合では個々の局面が合理的に推移します。小生のツッコみどころがない試合という表現もできます。

立ち上がりからトライトンズがエクスキャリバーズのエラーにつけ込んでそつなく加点するという流れでした。トライトンズも集散の早いチームですが、エクスキャリバーズはそれ以上に早い! またDFも個人の強烈なタックルで仕留めるのではなく、数で止める。群がって止める。それでも前半30分までに0‐15とトライトンズがリードしています。エクスキャリバーズは善戦及ばずという結果に落ち着くかと思われました。28分にエクスキャリバーズ#5工藤君のあわや80m独走トライとなったインターセプトがラインオフサイドで、トライトンズがPG正面18mを決めての0‐15ですから。

前半31分のエクスキャリバーズ#15大野君のPG右37m成功がモメンタムを引き寄せます。自陣での反則を厳しく咎められてプレイの積極性を封じられたトライトンズ、後半3分には自陣22m区域内でのスクラムでプレッシャーを受け、#10坂本君のクリアがエクスキャリバーズ#9梅田君にチャージダウンされ、そのシリーズでエクスキャリバーズの犬モールを許してしまいます。#11小林君のモール参加が好判断だったなあ。続いて#4彦坂匡克君・梅田君も参加して押し込みました。8‐15。

後半13分にはトライトンズがGoal at 22の犬モールから#2木津君が抜け出してトライ、#12吉田君がゴールも決めて8‐22。このトライトンズラインアウトは大きくトライトンズ側に曲がった投入でしたが、それを指摘するのは無粋だろうか。

しかし23分にはエクスキャリバーズもGoal at 20の犬モールから#2彦坂佳克君がGoal at 5でロールアウトし、右中間にトライ、ゴールも決まり15‐22。

その直後、25分にはキックオフのリターンをエクスキャリバーズが蹴り込み、トライトンズ#15豊島君がノックオン、あろうことか豊島君はそのボールをバックスタンドに蹴り込みました。うわっ、カッコ悪い! 用具に当たるな。自分の未熟を用具に八つ当たりすると、用具がへそ曲げるぞ。すかさず#6リーチ君が豊島君に声をかけ、豊島君も落ち着いたのか、コブラツイストめいたタックルでエクスキャリバーズ#15大野君を潰しました。しかしそのラックからの#20小西君のクリアはチャージダウンされ、こぼれ球に群がったダンゴでハンドか。正面左12mのPKを得たエクスキャリバーズは長いハドルの末、犬モールを選択しますが不発に終わりました。

34分、Goal at 46のエクスキャリバーズラインアウトは投入が乱れてトライトンズが奪うものの、ただちにエクスキャリバーズが奪い返し、工藤君の右辺突破から左展開、豊島君に止められるものの継続して折り返しますが、彦坂佳克君からのパスを#6鶴谷君がノックオン、おっとノックオンを誘発したのは豊島君のタックルか。Goal at 5での逸機となりました。

いや、まだ終わらない。トライトンズのクリアはさほど距離を稼げず、エクスキャリバーズはGoal at 22のラインアウトを得ます。このラインアウトはトライトンズが奪うのですが、クリアがタテへのハイパントになってしまう。エクスキャリバーズはカウンターから左展開、最後は彦坂匡克君がトライトンズ#14菅生君、小西君をかわしてトライ。彦坂佳克君のラインアウト投入で始まったプレイが彦坂匡克君のトライで終わる。大野君のG右23m成功で22‐22、両チームともに3T2G1PGでロスタイム3分を迎えることになりました。

ここでトライトンズのクリアがハイパントになったのは……蹴り損ねだろうなあ。いや、その直前の鶴谷君のノックオンで得たゴールポスト前のスクラムでも#19前川君が左サイドアタックを仕掛けているので、このキックも実は意図したプレイだったかもしれません。はて、いかなる意図があったものか。

43分、エクスキャリバーズがハーフウェイから左に蹴り込み、左中間22mに落ちました。ここでエクスキャリバーズにキッキングオフサイドがありました。おや、選択か……

罰 一般のプレーにおけるオフサイドに対して、相手側は、反則の地点でのペナルティキック、または反則した側が最後にボールをプレーした地点でのスクラムかのいずれかを選択する。(以下略)

2009年度競技規則:第11条 一般のプレーにおけるオフサイドとオンサイド,p.71

失礼、10m規制のオフサイド限定の罰ではなかったのですね。OF側のオフサイドでは常に適用されるわけだ。

トライトンズはエクスキャリバーズが最後にボールをプレイした位置でのスクラムを選択しました。ラスト1プレイでボールを継続するつもりであれば、1cmでも前のスクラムがありがたいということか。ここから5分間に渡ってトライトンズは攻め続け、一度は3 on 0の絶好機があったもののパスが乱れ、ポゼッションの維持にとどまりました。しかし、ボールを支配している間は攻め続けられる。エクスキャリバーズのオフサイドのアドバンテージを見ている間にエクスキャリバーズがターンオーバー、ここでトライトンズは左Goal at 5のPKを得ました。48分。言われずともわかるラストプレイです。

敢えてPGを選択し、その位置からゴールを狙ったともゴール周辺へのハイパントともつかないキックを上げるって手もあるわな。

トライトンズの選択はドスコイでした。単純にゴールラインに近づく方法を選んだか。密集から執拗にサイドアタックを続け、最後は#5三上君が左中間でトライラインを越えることができました。バックスタンドからはスパッと飛び込んだように見えましたが、映像ではそれなりにもたついていたのか。豊島君のゴールも決まり22‐29でフルタイム。

敗れはしましたが、エクスキャリバーズは強い! 工藤君は釜石のLOよりずっと働くよ。そして彦坂ブラザーズ、WTBのスピードのあるHOと、FWのパワーのあるWTBか。

そして両チームのCTBがクラッシュ一辺倒ではないことも好感度アップの要因です。

この試合は今季ベストバウト候補です。来年度はエクスキャリバーズの試合を観なきゃ。

その他の試合

慶應義塾大学ユニコーンズ 41‐15 福岡大学ブラックナイツ

法政大学トマホークス 51‐22 流通経済大学アール・ケー・ユー

天理大学クラッシングオークス 50‐19 摂南大学ブルークラッシュ

同志社大学ワイルドローバー 24‐38 関西学院大学ファイターズ

明治大学グリフィンズ 16‐12 拓殖大学ラトルスネイクス

立命館大学パンサーズ 0‐38 早稲田大学ビッグベアーズ

文献

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©SERPODA 作成:2009-12-27