釜石 展望・願望2009

プレシーズン

プレシーズンマッチは釜石球団が公式戦を位置づけているIBC杯(vs明治)と北上招待(vs犬不忠)を観戦しました。トップリーグ昇格は……まだまだ先かな。

プレシーズンマッチは何らかのテーマに沿って行ない、その達成度を測るものですから、結果に一喜一憂せず反省すべきところは反省するという姿勢でよいと思います。

問題はそのテーマですが、栗田戦・ケムズ戦はレギュラーシーズン(とりわけ緒戦となるラガッツ戦)を意識したものだったと推察します。リザーブの人数をわざわざ絞り込む意味はないからね。その意味では暑さも敵になったことは願ったり叶ったりですよ。

ただし、栗田30人がかりは手ごろな稽古だろうとは思いますが、ケムズ30人がかりはちょっと理解に苦しむぞ。無茶な負荷だ。

釜石のテーマは推察のレベルだったのに対し、栗田やケムズのテーマは明白です。釜石を叩き潰すこと。心をへし折って、次回の対戦では闘う前に勝負を決めておきたいというところでしょう。ケムズはとりあえず叩きのめすところまでは成功しましたが、栗田はどうかな? あの程度じゃ逆効果になるんじゃないかな?

栗田戦もケムズ戦も観ていないので見当違いかもしれませんが、トライの獲られすぎが気になります。組織で守るDFではなく、個人の超人的な活躍が前提のDFになっているのかな。だとすれば憂慮すべき事態です。願わくば杞憂であらんことを。

ケムズ戦ではスクラムが劣勢だったと聞きますが、公式サイトに掲載された写真を見る限り圧倒されて当然と思います。ボール投入前とはいえ、すぐに押せる体勢のケムズに対し、釜石はまだ準備中なのか? ケムズがフロントローの肩からNo.8の腰にかけて一直線に下がっているのに、釜石はフロントローの腰とセカンドローの肩が谷になっています。特にNo.8馬渕君の姿勢が悪い! 釜石のスクラムは後ろ五人に妨害されながら第一列の三人でふんばる形ですか。92年度の法政の映像があれば、BKも含めたチーム全員で観ることを推奨します。

スクラムの姿勢に関してはレギュラーシーズンでも言及することになりそうです。

レギュラーシーズン

今年度の観戦数は例年になく少ないなあ。11戦中7戦しか観ないぞ。

第1節: 第1戦 vsラガッツ in ニッパツ三ツ沢(2009-09-13)

うーん、初戦かあ。ラガッツはまずSHが不在なんだよなあ。ラグビーマガジン誌付録の名鑑では八年ぶり復帰の宮澤君だけか。

もしシーズン後半だったら試合が成り立つんだろうか。そうした懸念を抱かせるチームとの対戦が初戦に組まれるってのは……シーズン途中で残り試合をキャンセルせざるを得ない事態はどの球団に起きても不思議ではありませんが、そうした事態の生起確率は自ずと異なります。高い球団もあれば、低い球団もある。失礼ながらラガッツとビッグブルーは高確率の方の双璧ですよ。そして、その事態が現実となったとき、どのような扱いになるとしても不公平感は免れないでしょう。苦労して得た勝ち点がチャラになるとか、圧勝する自信はあったのに1勝あるいは1点損したとか、あるいは、あいつら労せずして勝ち点ゲットかよとか。

しかし、やるからには勝たねば。もちろん勝つだけでは不充分で、圧勝しなければ意味がないぞ。計時がActual Time制になるかPlaying Time制になるかは知らんが、後者の場合を例に挙げれば前後半終了のホーンがなっても攻め続け、最後のプレイはそれぞれトライ後のゴールを成功させる、くらいのことはしなきゃな。

楽勝ペースだと相手をなめるのは釜石にありがちなことですが、勝ちに驕る姿勢を排除すれば圧勝はたやすい。特に粗ティニ君と津嶋君は心せよ。会場が三ツ沢なので、試合内容も問われます。

升本草原君の孤軍奮闘する司令塔ぶりは目に焼き付けておきたい。

第2節: 第2戦 vs東京ガス in 北上(2009-09-20)

めちゃくちゃ観たい試合。この試合を見ずして今季の釜石は語れないぞ、きっと(んなわけないか)。

要注意はTB中浜君です。CTB田中ひでぇ人君がもたついても、中浜君でボールが活き返る。田中ひでぇ人君が中浜君に丸投げ、失礼、中浜君へのつなぎ役に徹することができれば手の届かぬ相手ですが、幸か不幸か田中ひでぇ人君は人後に落ちるを潔しとしない男、性格的にいくらでもつけ込めます。ぬるぽ王子あたりが挑発(できれば安っぽいものを)してみれば何かやらかしてくれそうですね。

今森君はリーグ屈指の好SOではありますが、田中ひでぇ人君が相殺してチャラもしくはヘコミでしょう。しかし中浜君がいることで立ち直ってしまう。CTB陣でループでもしない限り、中浜君の次に田中ひでぇ人君はいないわけです。楽勝だけはあり得ない。

菅野君のオープンサイドWTBについては常々「本当に向いているのかな」と半信半疑なのですが(ブラインドサイドWTBか第二CTB向きの選手なのではないだろうか)、対面が風太郎君ならうってつけです。一回抜かれればタイミングは把握できるでしょう。栗原劣君との格の違いを見せつけてやれ。対人防御ならリーグNo.1のWTBですからね。

相手ラインアウトでは思いっきりクラウドノイズ立てなきゃな。LO岩山君(彼が望んだ事態かどうかはともかく、尊敬すべきヒールです)がいくらうるさい!と指弾しようと、ふん、こちらのホームだ。

しかし戦略的にはえらく退嬰的なカードなんだよ。ほんとなら97年のいわきで決着がついているはずの相手との争いだぜ。東京ガスがチーム力を上げている(中浜君入団以前ならまったく考えられない)以上に、釜石が相対的なチーム力を萎えさせた結果がこの状況なんだよな。

第3節: 第3戦 vs相模原 in 盛岡南(2009-09-26)

さすがに昨年の再現はないでしょうが、高岩氏が人事権を掌握できないときには笑気、失礼、勝機があります。副将の佐藤兇輔君は当然出場するでしょうし、呆れ中川君もいる。この第三列に加え、相良南海男氏お得意の和田閥人事で泥沼田君がSOなら、むしろ敗ける理由を探すほうが難しい。もちろん釜石が忠実なプレイに徹するという前提は崩せませんよ。(そのくらい地力には差があるでしょう)

しかし……勝負のカギを握るのが球団内の権力闘争だってのは……勝負師には願ってもないことでしょうが、知的遊戯を楽しむ側としては面白味に欠ける。

第4節: オープンデイズ

休養と反省を。

第5節: 第4戦 vs武蔵野 in 盛岡南(2009-10-11)

胸を借りるんだな。

トップリーグでも数少ない立ってプレイするチームだったのですが、シーズンオフに変な総括がなされていない限りそれは継続されるものと思われます。

しかし……武蔵野が強くなったのは世界の吉田義人氏が関与してからなんだよな。ムッシュ吉田が明治の監督になって、もちろん明治には染山君という好SOが入門、失礼、入学したこともありますが、復調しつつあることを考えると、武蔵野のさらなる強化が進んでいるとは考えにくい。昨年度同等に留まるといったところか。

サモ君よりオライリー君が要注意だよなあ。

第6節: オープンデイズ

休養と反省を。

第7節: 第5戦 vsビッグブルー in 盛岡南(2009-10-24)

ラガッツ同様いつキャンセルが起きてもおかしくないチームです。SHは山中君、塩谷君、西田君とシーズンを乗り切れそうですが、第一列が七人(うち新人二人)……故障者は二名までしか許されないのか。

ラガッツの項でも言及しましたが、仮に手ごたえがないとしても見くびってよい相手ではありません。かつてのチャレンジリーグ時代の好敵手がトップリーグ経験を持ち、釜石は二部に低迷したまま……つまり釜石がトップリーグ昇格を公言する球団であるなら学び尽くすべき相手なのですよ。…それはいつか釜石にとっても必要となるかもしれない……

ここは可能な限り得点を追求することが礼に適うと考えるべきです。圧勝しろ。

第8節: 第6戦 vsアークス in いわき(2009-10-31)

よりによってこんな日にぶつけることないだろうが!

ああ、国立のBカップ祭りに行くよ。

昨年度ポストシーズンが不発だったので、やはりアークスはトップリーグ昇格の強い意志を持たないのかなと推察します。昇格可能な実力を確認できればそれでよし、という姿勢なのだろうか。無欲……は考えられない。昇格すれば上納金壱阡萬圓也をぼったくられた挙げ句に全国を転戦しなければなりませんし、シーズンも長い。その覚悟が決まらないとしても非難はできないだろうなあ。

釜石がトップリーグに昇格するためにはアークスに勝たなければ/勝てなければ話になりません。でも釜石は闘う前に敗けるからむずかしいか。ケムズと違ってダーティなプレイに走るやつがいないんだから、臆することはないのだが……

第9節: 第7戦 vsウィングス in 旧松倉(2009-11-07)

ホームで圧勝してみろ。

ウィングスというとついつい格下視してしまいますが、彼らは彼らで釜石戦は勝ち点4以上を見込んでいるでしょう。どうせ自分に都合のよい思い込みなのですから双方ともに気にすることはないのですが、もし第三者が格付けとかランキングを策定するとなると要注意です。

誰が手がけるにせよ、すべての試合内容を精査した上でのランク付けなんかできるわけがないし、そんなことをする必要があるとは夢にも思わない連中がでっち上げるだろうからです。連中が気にするのは試合結果、せいぜい得点経過までかな。

つまり、釜石がウィングスを格下扱いしたければ、それなりの試合結果を残さなきゃダメってことさ。(秩父宮の逆転敗けがいまだに尾を引いている)

幸いなことに、旧松倉まで取材に来るようなライターはメジャーどころにはいません。失礼、まずいません。カラ取材で記事を書くやつならY田氏とかO友氏とかいますけどね。そいつらの電話には釜石完勝の予定稿を読んでやればいいんだよ。

第10節: オープンデイズ

休養と反省を。

第11節: オープンデイズ

休養と反省を。

第12節: 第8戦 vs秋田 in 八橋(2009-11-22)

アウェイで圧勝してみろ。

秋田は、その地理的状況からも、歴史的経緯からも、釜石に対して決して折れず臆せず立ち向かうことを宿命づけられている球団です。たとえ100点差がついても手を緩めず得点を追求せよ。それが礼と心得よ。もし立場が変われば、秋田は釜石に対してそうするだろうよ。

大差に驕ってふざけた態度をとる選手(粗ティニ君とか津嶋君とかが最有力候補)は観たくない。…どのみち観戦予定はないか。

第13節: 第9戦 vs御手洗 in 旧松倉(2009-11-28)

ホームで圧勝してみろ。

下から上がってきたチームは全力で叩き潰せ。ウィングスやサンデルフィスになぜこれほど苦労しなければならなくなったのか考えてみろ! 驕るのは卒業後でも遅くはない。まあ、いくらイーハトーブリーグでも、驕れる元シーウェイブは迷惑な存在だろうがね。

草創期の釜石を嘲笑した連中は全国に相当数いただろう。しかし釜石は初めて七連覇を達成した。将来的に御手洗がチャンピオンにならないという保証はどこにもない。釜石と御手洗の差はスタート時刻の違いでしかない。だからいまのうちに叩き潰しておけ。昇格してくるのはそれなりに調子のいいチームですから、さらに調子づかせると来季以降が大変です。三年連続の百点完封ゲームを成し遂げれば、そこから先の五年は若手の登竜門にうってつけだろうな。

降雪の心配はないものの、こりゃ寒そうだ。一年以内に肉離れを起こした選手は非常に高い確率で悪化させるだろうなあ。リザーブは大変だぞ。

第14節: オープンデイズ

休養と反省を。

第15節: 第10戦 vs栗田工業 in 水戸(2009-12-13)

ビッグブルー戦以来の観戦予定。

森克己君がいる限り釜石有利でしょう。ただし、釜石に勝ちを譲る意向があれば別ですが。

森克己君がなぜ安全牌か? ボールを持たないと仕事をしない高橋竜次野郎だからさ。ボールを持つか、ボールキャリアにサポートにつくか、セットプレイ中を除けば相手は十四人と電信柱一本とみなせます。ほとんどの時間を自主シンビンで過ごしてくれるんだからありがたい限りです。

栗田を調子づかせたのは釜石の失態でしたが、プレシーズンでは栗田が失態をやらかしてくれました。八幡平の仇を水戸でとれ。圧勝しておくべきところで圧勝できないとどうなるか、今度は栗田が味わう番でしょう。

WATER GUSHはチームの愛称かと思ったらチームのキャッチフレーズなんだそうで。

第16節: オープンデイズ

休養と反省を。

最終節は週末ではなく水曜日に試合が組まれていることを銘記せよ。

第17節: 第11戦 vsサンデルフィス in 秩父宮(2009-12-23)

…最終戦に厄介なのを持ってくるのはもはやパターンか。

まじめにやれば、やりとおせば、勝ち点5‐0は充分見込めますが、問題は……釜石には相手をなめるという悪い癖があることです。まさに敵は自らの内にあり。

勝ちに驕る、相手をなめるというのは、チーム成績を自らの態度に反映させるときの増幅率が非常に大きいことを意味します。誰しもチームの好不調が態度に反映してしまうものですが、それが極端な人は信用しかねる。ちょっとしたことで天狗になるやつは、簡単に尻尾を巻くのさ。

釜石がこの内なる敵に克つのはいつのことやら。

会場が秩父宮なので、試合内容がきびしく問われる一戦です。アホな反則の繰り返しとか修正能力の低さを露呈すると来年度(以降)も各球団からなめられるぞ。

サンデルフィスには田村君とチビ太君の元SWがいますが、環境は釜石時代より向上しているんだろうな。トントンじゃさびしいぞ。

おそらく試合後にサポーターとの忘年会懇親会があると思いますが、サンデルフィスと合同でできないものかな。ノーサイドだし。

ポストシーズン

多分なさそう。

昨年も書きましたが、勝ち点1以内の差で3位を逃す……のが理想の終わり方です。具体的な悔しさが骨身に沁みないとバネにはならない。故事成語の臥薪嘗胆は、姑蘇の怨み臥薪で、会稽の恥嘗胆で具体化したものです。抽象的な悔しさでは偏安の空気を一掃できないからね。

そう偏安の空気の象徴は粗ティニ君です。彼のプレイを観ていると、オールブラックスという経歴に納得します。「さすがにオールブラックスを張っただけのことはある」ではなく、「そんなことだからオールブラックスを張れなくなった」という意味ですよ。

ポストシーズン進出の条件として、まず自らがその意志を明らかにすることは言うまでもなく、周囲(とりわけ他球団)からその実現を現実的な事象として認識してもらう必要があります。要するに、強豪として認められない限りダメだということです。個々の勝敗だけを考えるなら見くびってもらった方がありがたいこともありますが、ポストシーズンを視野に入れた戦いをするなら、戦わずして敗けてくれる相手がいた方が楽です。今季はそういうカモを増やすことに専念しておけ。

本来ならカモにしていなければならない球団を、「釜石ならばなんとかなる」と増長させたのは他ならぬ釜石ですよ。獅子身中の虫のためにいまさら膺懲しなければならないとは……戦略レベルでのとんだ借金です。この負債を完済しない限り釜石の本気度は評価されないでしょう。

歓迎すべきポストシーズンのみならず、歓迎されぬポストシーズンの存在もお忘れなく! まずないと思いますが、好き嫌いでの選手起用とかトンデモ理論の採用とか、過去によく見られた自滅願望が再発すれば降格争いは指呼の間にあるのだ。

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©SERPODA 作成:2009-08-30