釜石SW vs NTT東日本 (2004-12-12)

トップイーストリーグ10

ref. 岸川氏

in 熊谷

出場選手

釜石SWNo.NTT東日本
氏名R/S氏名R/S
浅田 哲哉→S161山本 和林→S16
松井 康輔2早坂 和久→S17
田村 義和@保護観察中3下山 貴弘
仲上 太一→S174今村 尚→S19
川島 和也5馬屋原 誠
三浦 健博6細川 智広
R. マクドナルド7A. パーカー→S18
高橋 竜次→S188大沼 照幸
八重樫 俊介→S209高木 洋彦→S20
西田 登喜→S2110山下 広太
木立 博臣→S2211矢口 和良
津嶋 俊一12T. グラッシー
藤原 誠13菱山 卓
眞野 篤司→R1914高井 健治→S21
篠原 洋介15長島 修
武藤 恵介16秋葉 俊和
保坂 豪17大内 和樹
三浦 智拓18G. ヒスロップ
阿部 昇19山崎“P3号”隆司
池村 章宏20柴田 智久
越前谷 大樹21山下 太一
H. マーティン22藤井 洋

得点経過

  釜石    0   3           6     9          12              12
              P           P     P           P
1st Half  0----+----1----+----2----+----3----+----4-     SCORE
                 P     T     P          G          T
  NTT     0      3     8    11         18         23       23

  釜石   12 15     20      23            30                30
            P       T       P             G
2nd Half  0----+----1----+----2----+----3----+----4---   SCORE
                  G            G     G
  NTT    23      30           37    44                     44
	
前半00分 釜石 0‐0 NTT
釜石キックオフ、#12津嶋君。南へ。
釜石#4仲上君、怒涛のラッシュ。
前半02分 釜石 0‐0 NTT
釜石#15篠原君のカウンター。ラックからサイドアタックでモール形成、#10西田君が右にグラバーで#14眞野君を走らせる。しかし追いつかずGoal at 7でタッチ。
前半04分 釜石 3‐0 NTT
釜石PG右中間14m成功、津嶋君。
前半07分 釜石 3‐3 NTT
NTT・PG正面22m成功、#15長島君。
前半10分 釜石 3‐3 NTT
仲上君の激しいプレイがラフプレイとされる。仲上君の事情説明もしくは弁明がかえってレフェリー岸川氏の心証を損ねたようで警告が下された模様。
前半13分 釜石 3‐8 NTT
NTT・T、#7パーカー君。釜石ラインアウトを奪い#12グラッシー君から#11矢口君へ。Goal at 2の密集からパーカー君。
G左スミ22m失敗、長島君。
前半16分 釜石 6‐8 NTT
釜石PG右35m成功、津嶋君。
前半19分 釜石 6‐11 NTT
NTT・PG正面左15m成功、長島君。
前半22分 釜石 9‐11 NTT
釜石PG正面左27m成功、津嶋君。
前半30分 釜石 9‐18 NTT
NTT・T、グラッシー君。西田君のボックスキックを捕球して走り切る。
G正面右9m成功、長島君。
NTT入替: #1山本君→#16秋葉君。
前半34分 釜石 12‐18 NTT
釜石PG正面23m成功、津嶋君。
前半39分 釜石 12‐18 NTT
グラッシー君のランから釜石ゴール前で密集。押し込むもヘルド。
前半41分 釜石 12‐23 NTT
NTT・T、#5馬屋原君。篠原君を振り切ってのトライ。
G右スミ23m失敗、長島君。
ハーフタイム。
後半00分 釜石 12-23 NTT
釜石入替: #1浅田君→#16武藤君、#4仲上君→#17保坂君、#8高橋竜次君→#18三浦智拓君、#9八重樫君→#20池村君、#10西田君→#21越前谷君、#11木立君→#22マーティン君。
後半02分 釜石 15‐23 NTT
釜石PG正面左44m成功、津嶋君。
ゴールポストまでの距離は前半16分の右35mとどちらが長いか?
後半07分 釜石 15‐23 NTT
釜石の連続OF。中盤で右外に余っている#3田村君・眞野君への池村君のパスがスローフォワードとみなされる。
いままでもっと露骨なスローフォワードに「プレイオン」を宣していたのにね。
後半08分 釜石 15‐30 NTT
NTT・T、#14高井君。釜石陣10m線のラックをターンオーバー。
G右中間19m成功、長島君。
後半10分 釜石 20‐30 NTT
釜石T、マーティン君。NTT陣22m線上のラックをターンオーバー、越前谷君から左にマーティン君へ。
G左23m失敗、津嶋君。
後半18分 釜石 23‐30 NTT
釜石PG左中間30m成功、津嶋君。
後半21分 釜石 23‐37 NTT
NTT・T、#8大沼君。ゴール前PKから#2早坂君が突っ込み、ミニモールから大沼君。
G正面6m成功、長島君。
NTT入替: #2早坂君→#17大内君、#9高木君→#20柴田君。
後半23分 釜石 23‐37 NTT
前半02分の再現のような釜石のOF、Goal at 25から越前谷君が右にグラバー。眞野君、追いつきながらも足を傷める。(ふくらはぎの肉離れかアキレス腱の模様)
後半25分 釜石 23‐37 NTT
釜石交代: #14眞野君→#19阿部昇君。
阿部昇君がFLに入り、マクドナルド君がWTBへ。両翼にマクドナルド・マーティン両君を配する布陣はシーズン当初からもっと積極的に試しておくべきではなかったか。
後半27分 釜石 23‐44 NTT
NTT・T、グラッシー君。20mを一直線の単独突破。
G真正面7m成功、長島君。
後半32分 釜石 30‐44 NTT
釜石T、マクドナルド君。篠原君のカウンターからマーティン君へつないでラック、マクドナルド君が右に開いて再びラック、もう一度マクドナルド君。
G正面左5m成功(ドロップ)、津嶋君。
NTT入替: #4今村君→#19“P3号”山崎君、#7パーカー君→#18ヒスロップ君。
後半38分 釜石 30‐44 NTT
釜石ゴール前からNTTがモールを押し込むもヘルド。
岸川レフェリーがボールを見失っていなければトライとなっていたはず。
後半39分 釜石 30‐44 NTT
NTT入替: #14高井君→#21山下君。
後半43分 釜石 30‐44 NTT
NTT・PKをタッチに蹴り出してフルタイム。

観戦記

釜石SW

予想

スターターとリザーブを見て、

  • FWは密集戦指向、外に振られたらお手上げ
  • BKには決定力なし
  • 後半開始時に大量入れ替えか?
  • 小細工で勝てるのなら誰も苦労しないさ

と考えました。機動力のあるFL佐野君や京野君がリザーブにも入っておらず、予想されるゲームプランの実現性は限りなく低いのではないか。特に逆転もしくは突き放しを目論む後半での機動力不足は痛い。

前の週の土曜日(12月4日)に行なったABマッチで金君が後半24分だかに退場しており、今節のリザーブにも入っていないところを見ると故障か。金君の不在はDF崩壊に向けての大きな一歩であるに止まらず、ラックをスイープする人がいないとかカウンターを放棄せざるを得ないとかいった点にまで波及するんだろうなあ。首脳陣がどういう評価をしているかに関わらず、現実はそんなもんだぜ。

おそらく後半に投入されるであろうマーティン君をサポートし得るとすれば、やはり後半に投入されるであろう保坂君、あるいはスターターのマクドナルド君や篠原君か。…他に名前を挙げられないのが不安だなあ。

スターターNo.8の高橋竜次君はどうなんだろう。突破力・決定力に期待するならブラインドサイドのWTBで使うとか違った起用法もあるのでは? どのみちDFを無視してOFだけに期待するなら木立君より期待ができそうですが。でも釜石にそんな度胸も器量もないだろうな。

明るい要素を挙げるとすれば、細川君の影も形もないところかな。プレッシャーに押し潰されそうなやつはどうやらいなくなったようだなあ。

実際

断っておきますが、怪我や病気をおして強行出場した選手をかばう趣味は小生持ち合わせておりません。試合に出ている以上万全の体調であると心得ます。当然首脳陣も必殺の戦術を二段構え三段構えで用意しているというのが前提です。

伊勢丹のラストゲームは雪中の熱戦でした。釜石は塩ウェイブスと言うだけあって……

前半

西田君は出だしこそよかったのですが竜頭蛇尾で、最後はかなりしょっぱかったなあ。ハイパント4連発なんてSOを弐拾壱世紀になっても目にすることができるとは。NTTもびっくりしたみたいですよ。残念ながらそれ以上の効果はなかったのですが……

やはりトライを獲れそうな雰囲気はないものの、津嶋君のPGで何とか緊張感を維持しました。トライにこだわらず得点にこだわる姿勢には好感が持てますね。今季の釜石は心身両面で相手を追い詰めることができないので、どうしても即効性のある得点方法に頼らざるを得ません。

DFは完全に連繋不足でした。NTTはCTBグラッシー君さえ封じれば何も怖いことはありません。止めようという意識は感じられるのですが、どうも一騎討ちになってしまっています。組織で止められるほど呼吸を合わせられないのか、それともグラッシー君の分断作戦が奏効したのか。(後者を主たる要因と総括すると来年も進歩がないですよ>各位)

FW戦は予想を超える破壊力でした。特にキックオフでの仲上君はすごかったなあ。しかし勇名が変に轟いているらしく、単なる激しいプレイをラフプレイとみなされてしまったのは気の毒です。岸川氏にはもう少し大きな笛を期待していたのですがね。

岸川氏の名誉のために補足します。仲上君の弁明を聞き届けたのか、その後はパーカー君のダイブも特に注意しなくなりました。いや、それじゃむしろ不名誉だってば。

高橋竜次君のスターターNo.8起用は……不発。のべつ「集中! 集中!」と連呼していましたが、ご発声に集中するより密集周りの危機管理に集中しろ。少なくとも、何に集中すべきか具体的に指摘しろ。単なる景気づけなら「商売繁盛!」でもいいのではありませんか。練習では牽引役かもしれませんが、試合では雑音源か。

FWの力技を前面に押し出すという方針はある程度の成功を収めたと言えます。そうした方針である以上、相手のBKラインが短くなっているにも関わらずFWがサイドを潜ったりするのはやむを得ないのでしょうね。しかし小生の好むところではない! NTTは「どうせ前半はFWでしかこないさ」とたかをくくっているからBKの戻りが緩慢なのではないか? あるいは敢えてBKに散らして見せることによって次の局面でのFW攻撃を有利に運ぶこともできるのではないか? 現代のラグビーは入れ替え、いわゆる戦術的交代が認められているのですから、こちらの交代予定のある選手によってあちらの交代予定のない選手を疲弊させなければ意味がありません。西田君や八重樫君がグラッシー君と刺し違えれば、枚数では釜石が不利でも後半の展望は明るいものとなるでしょう。両チームの選手とも疲労の色を隠せなくなった様子もなくハーフタイム、釜石の逆転勝利は極めて困難と思われる11点のビハインドで後半へ。

後半

案の定の入れ替えで迎えた後半は池村君の素早い球出しを起点としてパス&ランですか。軽快なテンポですが……自陣ゴール前10mからいきなり回すのか! しかもCTB付近の単純なラン突破、それでは2000年度の再現ではありませんか。越前谷君はラインを動かすことより自ら突破することに比重を置いていたようですが、それではSOとして失格です。セコム戦では相手第一CTBのバイ君がまさにそんな状態だったから最後まで食い下がることができたのですが、釜石はセコム戦で何を学んだのだろう。

しかもFWが走れない! 本当に8人もいるのか? 田村君がラインに居残る頻度が高くなったのは高橋竜次君降板による突破力不足を補う策なのか体力の回復待ちなのか。ハーフタイム10分間で思いっきり乳酸を蓄積しちゃったかなあ。

前半はまったりとしたFW戦、後半はアップテンポなBK戦というプランは悪くはないと思います。でもね、それを実現し得る戦力がなければ実行不可能ですよ。無策と言われて当然です。

眞野君退場後、FLマクドナルド君がWTBに入ったのですが、こうした試みはもっとシーズンの早い段階で試しておくべきことだったと思います。高橋竜次君なんかWTBにはもってこいだったかもしれませんよ。

DFは前半より甘くなってしまいました。不思議な話です。グラッシー君さえ封じ込めば勝ったも同然であることは、たとえ事前の情報がなくとも、前半を見ただけで明白ではありませんか。後半27分のグラッシー君のトライは今季の釜石を象徴する失トライです。SH、SO、第一CTBは釜石で最も練度の高いDFを実現してよい顔ぶれですが、DFラインのがたつきは前半よりひどくなっちゃったなあ。

明るい話題としては、まず池村君の戦列復帰です。レギュラーシーズン最終戦で初めて池村君を見た思いです。8試合半の「不在」があったので4勝4敗1分という成績も仕方ないところなのかな。この「不在期間」ですが、池村君の故障云々ではなく、チーム内で彼に意見できる人間がいない(と思われる)ことが原因なのではないか。桜庭ヘッドコーチや神座ハムニダBKコーチ、坂下アドバイザーがもっと早く(たとえば無気力試合だった相模原戦の直後とか)に手を打っていれば……と悔やまれてなりません。首脳陣の無為無策が早期解決の最大の障害だったなあ。

LO保坂君は間違いなく主力の一人です。桜庭選手の穴を埋めるのはサイズではなく技能です。SH八重樫君も今季の池村君ならいつでも抜けます。今年は新人の当たり年だったなあ。

そして金君が釜石の屋台骨を支えているという認識が広まりつつあることも明るい材料ですね。

サポーター

いやはや閑散としたものです。前節の塩試合で応援拒否組・離脱組が相当数出ましたから当然でしょうよ。バックスタンドに約100人、メインスタンドに約150人というところかな。テンションが上がっているのが振興局ばかりで、大方はかなり引いた感じで試合を見てましたね。それでも旗指物はふんだんにあり、偽兵の計の印象を強めるばかりでした。

いや、釜石の最期を看取りに来たのですからしめやかでよいのです。こんな塩試合にも関わらず予想外に多くの人たちの立ち会いで臨終を迎えた釜石はまずまず幸せなチームでした。

釜石ファンの中には選手マンセー・首脳陣マンセー・事務局マンセーな人がいます。自分だけの行動指針として自らに課しているだけならかわいいのですが、他人にも要求するからいやになってしまう。こうした人に限って自らの競技経験をほのめかす(夏合宿二日目で脱走したとかの具体的な経歴は決して言わない)のですが、実のある提案をしたためしがありません。サポーターを以って任じる我々は、彼らとは一線を画した存在であり続けたいと思います。

NTT東日本

CTBグラッシー君がすべてというチームになっちゃいましたね。

新加入のパーカー君をオープンFLに起用したことでFWが無力化されていることに早く気づかなきゃ。密集の中で活躍すべき選手が密集の下敷にならざるを得ないポジションで使われています。ヒスロップ君が出ていないときはパーカー君をLOに入れることでボールの争奪に強いチームになれるんじゃないかな。

せっかく馬屋原君や大沼君といった機動力に優れたFWがいるのですから、ボールが止まっている時間がもったいないですよ。

文献

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©SERPODA 作成:2004-12-21